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うさぎの困った行動と対策

飼い主が困る行動はうさぎの習性を原因とするものが多く、止めさせることが難しい行動もあります。(一部を除いて)悪気があるわけではないので、むやみに叱らないようにしましょう。

行動と対策

足ダン(スタンピング)

2つの意味があると言われています。一つはアナウサギの習性が残っていて、地面を蹴って巣穴の仲間に危険を知らせるための行為です。うさぎにとって不快な音が聞こえると足ダンを始めます。もう一つはペットのうさぎとしての不満を表す行為です。「ごはんが欲しい」や「ケージから出して欲しい」など、理由は様々です。

本能的な行動なので対策はできません。ケージ内の足ダンは音が響くので、集合住宅であればケージのガタツキをなくし、足場(床材)を安定させることである程度は音を抑えられます。フローリングであれば厚めのカーペットを敷きます。畳も意外と音が響きます。

ひなたは音もしないのに何もない壁を見ながら足ダンするので、別の意味で怖くなります・・・

何でもかじる

ケージ、壁、柱、家具、洋服、雑誌など、噛めると判断すれば何でも噛みます。かじる行為は本能的な行動なので止めさせることはできません。ただし、飼い主の注意を引きたいという意図的なかじりについては、無視することで治まります。

とくにケージをかじる行動については、相手をしてはいけません。退屈しのぎの場合やごはんの催促であったり、出して欲しいという意思表示かもしれません。うっかり対応してしまうと、ケージをかじれば何かしてもらえると学習してしまい、ケージかじりがクセになってしまいます。

それでも硬いケージを噛み続けることは歯に悪く、不正咬合の原因にもなります。止めさせることは難しいですが、ケージをアクリル板や金網で覆い物理的に噛めなくすることはできます。木製の壁や柱、家具については少々噛んでもあまり問題はないと思いますが、噛まれて困る場合はケージと同じように板で覆うか、ペットフェンスで近づけないようにします。

うさぎが噛むと危険なものは、床に置かないようにします。ケーブル類は大好物なので、どうしても移動させられないケーブルについては、ケーブルカバー(ケーブルモールやコルゲートチューブ)で覆いましょう。

ケージ内のものをひっくり返す

ペレット容器やトイレなどをひっくり返します。これは遊んでいるというより、ごはんが足りない、部屋に出たい、などの何かしらの要求の表れです。飼い主の気を引こうとしていることが多く、これもうっかり対応してしまうと、同じ行動を繰り返すようになってしまいます。相手にしないことが最善ですが、歯に負担がかかるので、トイレ以外の容器はケージから取り出しましょう。

今日は一緒に遊びましたか?ごはんの量を間違えていませんか?何か忘れているかもしれません。

噛み付かれる

うさぎは人間を噛むようなことはないと書籍に書かれています。基本的にという条件がつき、うさぎの性格次第といえます。危険を感じれば攻撃的になるので、急に顔の前に手を出せば噛まれます。また、機嫌の悪い時は撫でようとしても噛まれてしまいます。甘咬みという話もありますが、歯が鋭く痛みが強いので、甘咬みなのか本気なのか分かりません。

掃除やごはんの準備でケージに手を入れた時によく噛まれます。これはなわばり意識も強く影響しています。噛まれるということは、うさぎが飼い主を下位に見ている可能性があります。噛まれたときはしっかりと叱る必要があります。叱るといっても体罰は厳禁です。床を叩いて大きな音を出すなど、やってはいけないことに気づかせることが重要です。抱っこを嫌がるときに噛まれてもすぐに放さないで下さい。噛めば放してもらえると勘違いします。とにかく人間が上位であることを示すことが大切です。

若い頃は飼い主を噛んでいたうさぎも、年をとると性格が穏やかになり噛まなくなります。・・・ひなたのことです。

スプレー行為

オスに多く見られる行動です。おしっこを壁や家具など、部屋中にまき散らしてなわばりを主張します。最も効果的な対応は去勢手術を受けることです。本能的な行為なので、しつけではどうにもなりません。

去勢手術を受けたからといって、全てのうさぎのスプレー行為が確実に治まるわけではありません。全く効果のないうさぎもいますし、一部のうさぎはなわばり意識ではなく、単純にいたずらとして続ける子もいるようです。こうなるとスプレー行為を止めさせるのは難しくなるようです。

オス特有の行為とされていますが、稀にメスでもあるようです。

マウンティング

人間相手に交尾の行為をすることです。マウンティングはオス・メス関係なく起こります。何かの書籍で不妊手術で治まるという説明もありましたが、ひなたは避妊手術後もこの行為は治まりませんでした。足や腕にまとわりついて、前歯で噛み付きながら腰をカクカクさせていました。女の子なのに・・・と思うこともありましたが、ほんの短い期間だったと思います。甘咬みがかなり痛い程度で別に被害はありません。

ちょっと面白いですが、相手をするとクセになります。寄ってきても相手をせずに無視しましょう。

あごを乗せてくる

人間にあごを擦りつける行動です。あごの下にある臭腺から出るニオイを付けることで、所有権を主張します。つまり、人間にあごを擦りつけるのは、うさぎがその人間のことを下に見ている可能性が高いということです。上下関係を示すためには、うさぎの頭にあごを乗せ返すとよいという意見もありますが、乗せてはいけないという意見もあります。

甘やかさずにしつけができていれば、気にすることはないと思います。

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