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飼う前に知っておきたいこと | 基本的な知識

うさぎを飼う前に知っておきたい基本的な知識があります。かわいさや飼いやすさだけでお迎えすると、後悔することもあります。うさぎのことをよく理解して最後まで可愛がって下さい。

ペットとして飼いやすい

品種にもよりますが、ペットとして人気のある小型種なら1kgから2kg程度なので狭いスペースで飼うことができます。部屋で遊ばせてあげれば散歩の必要がありません。大型種となると5kgを超え、ちょっとした大型犬並になります。

うさぎの声帯は未発達なので、犬や猫のようにうまく鳴くことができません。ただし、怒った時や危険を感じた時には声(音)を出して意思を表示します。その声は非常に小さいので、隣近所に聞こえることはありません。走り回るときの足音に気をつければ、マンションやアパートなどの集合住宅でも迷惑をかけずに飼うことができます。

おしっこやフンで汚れなければ臭うこともありません。盲腸糞を除けば排泄物のニオイはあまり強くありませんし、フンは硬くてコロコロしているので片付けが簡単です。きれい好きなのでしょっちゅう毛づくろいをします。

夜行性なので、共働きや一人暮らしの人でも夜にしっかりと遊んであげればそれで十分です。昼間は寝ているかたまにごはんを食べてボーっとしています。

飼いやすいとはいえ生きものです。体調を悪くすれば病院へ連れて行く必要があります。毎日、遊んであげて、ごはんの用意、トイレやケージの掃除などの世話が必要です。年をとれば介護が必要になるかもしれません。

世話は少し大変でも、名前を呼んだら跳んできたり、撫でれば嬉しそうにしたり、たまにはケンカをしたりと、家族のように色々な喜びをあなたに与えてくれるでしょう。

静かな生活環境が必要です

うさぎは大きな音が苦手です。突然大きな音がすると、ケージの中であれば暴れてケガをします。部屋に出していても我を忘れて急に走りだす(逃げ出す)ので危険です。周辺環境が騒がしい場合や、大声を出す子どもがいる場合は注意する必要があります。とくに突発的な大きい音が苦手です。

しつけができます

犬ほどの期待はしてはいけませんが、ある程度のしつけはできます。うさぎは賢い動物なので、名前を呼べば振り向き、しっかりとしつければ飼い主のところへ来るようにもなります。

トイレでおしっこをすることができます。ただ、スプレー行為のような本能的な行動についてはしつけではどうにもなりません。

長期間のお留守番は難しいです

体調をくずした場合など、早めに対応しないとすぐに深刻な状態になります。また、ごはんや水のない状態で耐えられるのは8時間と言われています。何かトラブルがあることを考えると、出張や旅行であれば一泊二日が限界でしょう。それ以上であれば、ペットホテルか知り合いに預ける必要があります。

うさぎは暑さに弱いので夏場は特に注意です。エアコンをつけていても停電になる可能性はゼロではありません。

性格が様々です

品種により性格に傾向があると言われていますが、人間と同じように性格は十人十色です。飼い主がそばにいないと不安になり体調をくずす甘えん坊なさみしがりやもいれば、干渉されるのを好まないうさぎもいます。こればかりは実際に飼ってみないとわかりません。性格の傾向があったとしても、育て方しだいで大きく変わると言われています。

かわいい見た目と裏腹に、思春期や発情期など凶暴になる時期があります。鋭い前歯で足や手を噛み付かれて軽いケガをすることもあります。うさぎの機嫌が悪そうなときは、腕や足を服でカバーするのがよいかもしれません。

抱っこをしたいと思うかもしれませんが、うさぎは基本的に抱っこが嫌いです。それでも、小さな頃から上手に抱っこのしつけをするとある程度は慣れてくれます。なかには抱っこを苦手としない品種もいるようです。

アレルギーがあります

うさぎがアレルギーの原因となることがあります。くしゃみや鼻水といった軽い症状から、じんま疹やぜんそくといった重い症状まで様々です。こればかりは、他の動物が大丈夫だからうさぎも大丈夫というわけではありません、逆に他の動物がダメでもうさぎは大丈夫ということもあります。また、主食となるイネ科の牧草が花粉アレルギーの原因となることもあります。

うさぎをお迎えしてから、アレルギーに気づいても放り出すことはできません。難しいかもしれませんが、アレルギー検査を受けることをおすすめします。または、うさぎと触れ合うことのできる動物園があれば、そこで実際に触れてみるのもいいかもしれません。軽いアレルギーであれば、うまく付き合っている飼い主さんは多くいます。

私の場合は、最初の頃は大丈夫だったのですが、徐々にアレルギーのような症状が現れるようになり、特に毛の舞うブラッシング時に目や顔が痒くなります。病院で検査をしたところ、動物上皮アレルギーとイネ科アレルギーとどちらも陽性でした。さわったら手を洗う、ブラッシング時はマスクをするなどで対応しています。

家族の協力が必要です

ストレスに弱く身体の作りも弱い生き物なので、小さな子どもがいれば悪気がなくても乱暴にあつかいケガをさせるかもしれません。家族全員がうさぎを好きであり、うさぎの習性を理解できることが理想的です。また、体調を崩すとすぐに症状が悪化するので、いつもで誰かが病院へ連れていけるよう協力的であれば安心できます。

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