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最初の一週間が大切です

ペットショップでお迎えしたのであれば、そこからがスタートです。ショップによって異なりますが、多くは小さな箱に入れられて渡されると思います。車であれば揺らさないように安全運転で帰りましょう。公共機関であればひざの上に乗せて安定させましょう。うさぎは突然ショーケースから出されて何が起こっているのか分かりません。こういう状況は強いストレスとなるので、慎重に持ち帰りましょう。

そっと見守る一週間

基本的にはあまり何もできない期間です。それでも子うさぎをあなたとあなたの生活環境に慣れさせる大切な時間です。その場所とあなたが安全であることを認識させましょう。

そっと見守るといっても、ごはんをちゃんと食べているか、水をちゃんと飲んでいるか、元気があるか、など、体調については注意深く観察します。子うさぎは体が弱いので、おかしいと感じたらすぐに病院へ連れて行って下さい。

初日と2日目

帰宅後、ケージを一緒に購入したのであれば組み立てます。うさぎは組立が終わるまで、静かな場所に置いておきましょう。いきなり家族で奪い合うようなことはやめましょう。ストレスに弱いので体調を崩してしまいます。全ての準備が終わったらうさぎをケージに移動させます。人間でも同じですが、初めての環境は緊張するものです。ストレスを与えないように、ケージの中が安全であることを認識するまで放っておきます。

暑さと寒さ、そして湿気にも弱い生き物です。特に暑さには弱いので、夏場であれば涼しい場所を選ぶかエアコンで室温を調整しましょう。

ケージに移す際に抱っこの必要があります。優しくお尻からすくうような感じで持ち上げます。優しくすればいいわけでもなく、いきなり暴れることもあるので落とさないように慎重かつしっかりと持ちましょう。おろすときもそっとケージの床に置きます。やりにくい場合は、ケージの上部を取り外して、うさぎを置いてから元に戻す方法もあります。

ほとんどの書籍に書いてありますが、どれだけ撫でたり抱っこしたくても我慢です。徐々にあなたと環境に慣らすことが大事です。どんな粗相をしても決して怒ったり怒鳴ったりしてはいけません。この段階で恐怖を覚えてしまうと、なつかなくなるかもしれません。

構いたい気持ちをぐっと抑えて少し距離をおき見守る程度にします。決して放置するわけではありません。様子を見つつ、この場所とあたたが安全であることを認識させます。

3日目

まだケージから出すことはできません。ケージの外から優しく名前を呼んだりして、あなたの存在を認識させましょう。そのためには、名前を決めておく必要があります。ずっと見ていると緊張させてしまうので、あまり長く構うのはやめましょう。汚れているようなら、ペットショップでもらった箱(汚れてなければ)にうさぎを入れ、素早く掃除をすませましょう。

うさぎは頭上から何かをされることを嫌います。おそらく本能的に捕食されるような感覚に陥るのかもしれません。慣れるまではうさぎの目線に合わせて接するようにします。

4日目

ケージの中に手を入れて少しなでてみたり、手からおやつを与えたりしてコミュニケーションをとってみましょう。ケージの隅でじっと警戒または緊張しているようだと、まだ早いのかもしれません。あわてる必要はありません。あなたがケージに近づくと寄ってくるようになったり、手足を伸ばしてリラックスをしていれば一安心です。

もしペットショップでおやつを与えられていたら、同じおやつを用意しておくと手のひらで与えたりと、コミュニケーションに役立ちます。

5日目から7日目

うさぎがリラックスしているようであれば、ケージの外に出してみましょう。この時も大声を出したり乱暴をしないように。お子さんのいる家庭では注意が必要です。初めて部屋の中で歩き回る姿を見ると、遊びたくなるところですが、落ち着いてケージ内を掃除しましょう。

初めの頃は15分程度にして、あまり長く出さないようにします。あなたとその環境に慣れるまで、抱っこも我慢しましょう。初めて部屋に出すと何をするか分かりません。粗相があっても決して怒らないように。

あくまでも目安です

1週間というは目安にすぎません。最初からリラックしている子もいれば、なかなか緊張の解けない子もいるでしょう。うさぎの性格は生まれつきの要素もありますが、あなたの育て方で大きく変わります。人間と同じで第一印象がとても大事です。うさぎの様子を確認しながらじっくりと距離を縮めましょう。

本格的に部屋に出す前にすることはたくさんあります。「うさぎを迎えるための室内環境」で説明しましたが、うさぎにとって危険なものを取り除く作業も必要です。ケーブルや飛び乗りそうな高さのものを片づけます。

書籍によってこの期間は異なります。1週間はケージから出さないほうがよいという本もあれば、4日目から少しずつ出してみましょうという本もあります。中には一ヶ月はケージで過ごさせましょうという本もあります。

これは仕方がありません。うさぎの全てが同じ性格ではなく環境も異なります。こればかりは飼い主がうさぎを注意深く見守り判断するしかありません。正解はありませんが、あなたとその環境に慣れさせて、安心させることが大切です。慣れてきたと感じたらトイレのしつけや抱っこの練習を始めましょう。

うさぎの睡眠

初めてうさぎを飼うなら、うさぎの睡眠について知っておくと驚かなくてすみます。

うさぎは基本的に浅い眠りを繰り返しながら睡眠をとります。そのため、目を開けたまま眠ることが普通にあるので驚かないようにしましょう。いつでも逃げられるようにする捕食される側の動物の習性なので気にする必要はありません。目の前に手をかざしても何も反応がなければ寝ていると思ってよいでしょう。

あなたと生活環境が安心なものと認識されれば、目を閉じて深い眠りにもつきますし、手足を伸ばしてゴロンと横になることもあります。また、少々の物音でも起きなくなります。ケージの隅っこで寝ていたり、寒くもないのに手足を折りたたんでいるようだと、まだまだ警戒や緊張が解けていないのかもしれません。

個体差があるので、最初から堂々と寝ている子もいれば、年をとっても目を閉じて寝ない子もいます。ひなたは半目で体をフラフラさせながら、今にも目を閉じるような閉じないような、深い眠りに落ちるような落ちないような、ちょっと怖いバランスで寝ています。

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