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うさぎを迎えるための室内環境

うさぎは落ち着く場所を好むので、ケージを置く場所は背面と側面が壁となる部屋の角が最適です。壁を確保できない場合は、家具を壁代わりとしても大丈夫です。大きな音が苦手なので、突然音の出るテレビやオーディオスピーカーの近くは避けましょう。

可能であれば寝室は避けましょう。寝室と同じだと、夜中に構って欲しくて暴れることがあります。人間とうさぎのどちらにもよくない環境です。

うさぎの好む室温と湿度

一般的に、室温は18度〜23度、湿度は40〜60%がうさぎにとって最適な環境とされています(室温は20度〜22度、湿度は30%〜60%とする書籍もあります)。暑さは28度、寒さは10度が限界とされています。適応能力があるので、この範囲を大幅に超えなければすぐに体調を悪くするわけではありません。ただし、大丈夫なのではなく、あくまでも我慢して耐えているだけです。うさぎは気温の変化と湿気に弱い生き物なので、温度と湿度の管理をしっかりとしましょう。

夏場であればエアコンは必須となります。直射日光のあたる場所、エアコンの風やすき間風のあたる場所は避けましょう。どうしても風があたってしまう場合は、ケージを覆うように大きな布をかぶせてください。夏冬にかぎらずドアの近くに置くのもよくありません。とくに冬はドアを開けた時に寒気が入り込み急激に温度が下がります。

梅雨の時期であれば、湿っぽくならないように風通しのよい場所へ移動します。また、春夏であれば朝夕の気温差を考慮しましょう。

ウサギを迎えるための部屋づくり

うさぎの習性に合わせて、部屋の環境づくりを考えましょう。

床の環境

フローリング(洋間)は肉球のないうさぎにとっては、足が滑りケガの可能性もあるので苦手な環境です。安全に走り回れるようにするなら、カーペット(絨毯)や滑りにくいクッションフロア、コルクマットをおすすめします。畳も悪くありませんが、意外と足がすべり、さらに走る音が響きます。完全にフローリング部分を無くす必要はありません。危ないと思う場所では走りませんし、夏は気持ちよさそうに寝っ転がります。

カーペットの選ぶポイントは、爪を引っ掛けないような毛の短いタイプを選ぶことです。毛の長いタイプやループタイプは爪を引っ掛けるのでケガの原因となります。ペット用のカーペットというものもあります。厚みのあるタイプが足に優しく足音も少なくてよいと思います。

ケガを未然に防ぐために、爪を定期的に切ってあげることも重要です。

かじる行為を防ぐために

うさぎは口に入るサイズであればなんでもかじると思って下さい。猫や犬と違って吐き出すことができないので危険です。

床にウサギの噛みそうなものを絶対に置かないで下さい。TV等のリモコンもゴムの部分だけ噛みちぎります。ケーブルは大好物なので、不慮の事故(感電死など)を防ぐためにもできるだけおかないようにします。電源ケーブルがどうしても出てしまう場合は、ホームセンターでケーブルカバー(配線カバー、ケーブルモール、等)やコルゲートチューブを買ってきて取り付けます。スパイラルチューブは配線を束ねるためのものなので、すき間ができ意味がありません。

ケーブルモール
ケーブルモール
コルゲートチューブ

壁や柱をかじります。持ち家で噛まれても問題ない(飲み込んでも問題ない素材という条件はありますが)という場合を除き、対策は必要です。壁にダンボールを貼り付けるか、見た目を気にするなら透明なアクリル板を貼りましょう。壁紙に張れるタイプの両面テープがあるので、それを使えばキレイに取り付けられます。

フェンスで移動範囲を制限する

入られると困る場所をフェンス等でふさぎます。狭くて暗いすき間が好きなので入ろうとします。また、他の部屋へのドアが開いていれば出て行こうとします。家具の隙間や押入れに入らないようにします。

面倒ですが、ダンボールかペットフェンスを利用して下さい。高価なペットフェンスでなくとも、ホームセンターに売っているワイヤーネットで十分です。ただし、倒れないように設置して下さい。重みがあるのでケガをする可能性があります。子うさぎや小さいうさぎだとすき間を通り抜ける可能性もあります。サイズを確認しましょう。

低すぎるフェンスはケガを誘発します。飛び越えられそうならジャンプしてしまうので、足を引っ掛けたり着地の時に危険です。フェンスをするのであれば、絶対に飛び越えられないと思える程度の高さにして下さい。

高さのあるものを置かない

特に椅子やソファといった登れそうな高さのあるものは注意が必要です。ヒョイッと登る割には降りれなくなりす。着地の時に足を骨折したり、顔面を打ち付けて歯を折ることもあります。そういう場所にはフェンスを置くなどで、近寄れないようにします。

うさぎは静かに忍び寄る

これは何かで防ぐというより家族全員で気をつけなければいけないことですが、足音があまりないので気がついたら後ろにいたということがあります。うっかり踏んでしまうのも最悪ですが、ドアの開け閉めの際、うっかり外に出てしまうことや、ドアに挟むことがないとはいえません。常にうさぎがどこにいるかを確認しましょう。運動神経はよさそうな感じはしますが、あまり避けようとしません。

室内で起きやすい事故

ストーブ、カーテン、ソファ、椅子、家具、クッション、など、何が事故の原因となるかわかりません。気がつくもの全てに注意が必要です。思いつくものを一部ですが説明します。

大切な書類など

大切な書類や本、洋服など、大事なものは片付けておきましょう。うさぎに責任はありません。

噛めそうなもの

子どもと同じと考えると分かりやすいのですが、何でも噛もうとします。噛むだけならいいのですが、うっかり飲み込むと吐き出すことができないので、ひどい場合は体調を崩して病院へ連れて行く必要があります。

書類や本、ビニール袋、文房具、化粧品、タバコ、・・・あげるときりがありません。とにかくうさぎの届く範囲には何も置かないようにします。

家具など少し高さのあるもの

高いところに登りたがりますが、降りるのは苦手です。落下してケガをすることもあります。うさぎが登れそうな高さのものは置かないようにします。移動が難しい場合は、フェンスでふさぎます。

好奇心から結構な高さのもの飛び越えようとします。足を引っ掛けたり、着地時に骨折や歯を折ったりと、ケガの原因となります。フェンスを含めて中途半端な高さのものを置かないようにします。

電源コードとコンセント

電源コードをかじって感電死することがあります。電源コードにかぎらずケーブル類は全て片付けます。開いているコンセントに爪を入れる可能性も無いとはいえません。使ってない穴はふさぎましょう。

観葉植物や生花

毒性を持つものもあります。土の中の化学肥料も危険です。うっかりかじらないように届かない場所へ移動させます。一年中緑の葉をつける観葉植物はうさぎの腎臓に負担をかける成分を多く含んでいます。

ベランダ側の窓

飼い主が洗濯物を干すために窓を開けたら一緒に出てしまうこともあります。外側の窓にはフェンスを設置して、うっかり外に出ないようにしましょう。

こたつやストーブ

ストーブによるヤケドや、こたつによる低温ヤケドに注意しましょう。低温やけどを避けるためには、同じ場所に長くいないことを注意する工夫が必要です。これはペット用の暖房器具にもいえます。

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