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一昔前はうさぎの寿命は3年から5年と言われていましたが、正しい飼育方法が知られてきたことやエサの高品質化により10年以上生きることも珍しくなくなってきました。うさぎと長く一緒に暮らすのであれば、飼育費やその習性について知っておく必要があります。
費用 | 内訳 | |
---|---|---|
初期費用 | うさぎの購入費、ケージ(必要であれば床材)、牧草、ペレット、牧草用容器、ペレット用容器、給水ボトル(必要であれば水入れ容器)、トイレ、トイレ砂、ペットシート | |
維持費用 | 食費 | 牧草、ペレット、野菜、おやつ |
飼育環境費 | トイレ砂、ペットシート、牧草用容器(木製であれば)、爪切り、ブラシ、キャリーケース、ハーネス、リード、おもちゃ | |
水道光熱費 | エアコン、除湿器、飲料用水、清掃用水、防寒機器、防暑機器 | |
健康管理費 | 健康診断、グルーミング代、治療費(定期的な治療が必要になることも)、不妊手術費(高額です) | |
保険代 | 必要であればペット用保険に加入します。 | |
修繕費 | うさぎは本能的にものをかじったり掘ったりします。壁や家具、布団や洋服などが傷みます。防ぐのであればケーブルカバーやペット用フェンスが必要になります。 |
初期費用は必要最低限のものです。うさぎはミニウサギであれば数千円から、血統書ありの純血種であれば数万円を超えます。そのペットショップで与えられていた、食べ慣れているおやつや遊び慣れているおもちゃを購入してもよいでしょう。
維持費として見落としがちなのが光熱費です。うさぎは暑さと寒さに弱い生き物です、夏になれば熱中症を防ぐためにエアコンを稼働させる必要があります。寒さに強そうなイメージがありますが、実際にはそうではありません、寒さで元気がないようであればエアコンやペット用ヒーターなどの暖房が必要になります。
修復費は、うさぎにかじられた家具やケーブル等の補修に充てます。かじる、掘る、といったうさぎの本能的な習性は止めることができません。部屋の壁や柱、カーペット、ケーブルなどが標的とされます。これらを防ぐために、壁を板やダンボールで覆う、行かせたくない場所にはペットフェンスを設置する、電源ケーブル等のケーブル類にはカバーをする、などの対策が必要となります。
動物の医療費は高額です。ペット用の保険もありますが、すでに発症している症状やその後遺症については適用外になることがほとんどです。不正咬合のように定期的な通院が必要となる症状もあります。メスで繁殖を考えていないのであれば、避妊手術が必須となります。
平均的には犬や猫に及びませんが、それでも適切な食事と環境で育てれば10年以上生きるうさぎも珍しくありません。日本でもペットとしての認知度が高まり、正しい飼育方法の知識が広まったことが一つの理由です。また、年代別のエサが開発されるなど、エサの多様化と高品質化も大きく貢献しています。うさぎをよく知る獣医師が増えたことも大きでしょう。昔とは比較にならないほど、うさぎを飼い育てる環境は良くなっています。
うさぎを飼うと決めたら、短くても平均寿命の6年、長ければ10年以上、最後まで世話をする覚悟が必要です。老齢となると長期に渡る介護が必要となる可能性もあります。
うさぎの成長はとてもはやく、たった一年で人間の成人と同じ年齢になると言われています。うさぎの年齢を人間の年齢に換算すると以下のようになります。
離乳期 | 成長期 | 若年期 | |||||||
うさぎ | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
人間 | 2歳 | 5歳 | 7歳 | 13歳 | 20歳 | 28歳 | 34歳 | 40歳 | 46歳 |
中年期 | 老年期 | ||||||||
うさぎ | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 |
人間 | 52歳 | 58歳 | 64歳 | 71歳 | 76歳 | 82歳 | 88歳 | 91歳 | 98歳 |
うさぎを飼う際にちょっと困る習性として、以下の様な行動があります。
うさぎは夜行性として知られています。一日の生活リズムは日中は寝ているかぼーっとしていることが多く、夜になると行動が活発になります。
夕方になったら目を覚ましごはんを食べて活動を始めます。といっても、飼い主が不在ならケージの中で再びぼーっとしているだけです。日中に働いているなら夜がコミュニケーションの時間となります。昼間より活発的になり、部屋に出すとすごい勢いで走り回ったり飛び跳ねたりします。もちろん、何かを掘ったり噛んだりするもの忘れません。うさぎは体力がないので、すぐに疲れてしまいます。疲れたら座りこんで休憩をとり、体力が回復したらまた遊び始めます。飽きたりお腹が空いたらケージに戻ってきます。
明け方になると眠り始めます。眠っているといっても、捕食される側の動物なので常に警戒心を持っています。小さな音にも驚いて目を覚まします。できるだけ静かにしてあげましょう。
ここに記述した内容はあくまでも一般的な話です。ペットショップで昼間なのに元気な子もいるので性格が大きく影響するようです。長く一緒に生活すると、少しずつ人間の生活時間に合わせているような気もします。ひなたの場合は、仕事に行く前に部屋で遊ばせてもらえることを知っているので、朝でも起きています。この時間に起きていれば何か良いことがあると学習するのかもしれません。部屋で遊ばせていても人間がご飯を食べ始めると「わたしもごはん!」とケージに帰ってきます。
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