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ケージの床材を考える

うさぎにとってケージは最も長く生活する場所なので、ケージの床環境をしっかりと考えてあげましょう。うさぎの足裏には犬や猫のように肉球というものはなく、皮膚がそのまま毛で覆われているだけです。適切な床環境を作ってあげないと、びらん(ソアホック)の原因にもなります。

元気なうさぎはケージ内でジャンプすることもよくあります。足に優しいだけでなく、ケガを防ぐためにも足の裏にやさしい安定感のある床を用意しましょう。

金属製すのこ(金網やワイヤーメッシュ)

金属製はすき間が多くフンやおしっこが落ちやすいので、うさぎが汚れにくく衛生的です。掃除も楽ですが、一般的に足裏への負担が大きく、うさぎには優しくないと言われています。すき間が多いので、うっかり爪や足を引っ掛けてケガをする可能性もあります。生まれつき足裏の毛の少ないひなたは、痛がって金網製のすのこを嫌がります。

弾力性のある網目の細かいタイプであれば問題は少なそうですが、フンが詰まってしまいます。金網が硬ければうさぎの足に負担となり、柔らかければ安定感に欠けるという印象です。ケージそのものを気に入れば、金網の上に別途購入したプラスチック製や木製のすのこを乗せることができる点は大きなメリットです。他のケージの場合、そのケージに適した大きさの金網は簡単に手に入りません。

デメリットは、錆が出た場合は交換する必要があることでしょうか。

プラスチック製すのこ

個人的には最もおすすめのタイプです。汚れにくいわけではありませんが、簡単に洗い流すことができます。タオルで水分をとるだけなので、乾かすのも簡単です。金属製と比べるとおしっこはある程度残るので、うさぎのお尻が汚れることもあります。フンはすのこ自体が山型の形状なので盲腸糞でなければうまく転がり落ちてくれます。

すき間の大きいタイプだと、子うさぎや足の小さいうさぎは危ないかもしれません。購入時にしっかりと足の大きさとすき間の大きさを確認しましょう。プラスチック製が最も足裏に負担がかからないと言われています。

木製すのこ

木製はおしっこやフンが落ちにくく、また染みつくのであまり衛生的ではありません。さらに乾きにくいので、うさぎの足裏やお尻が汚れやすくなります。掃除を定期的にしなければ、他のタイプと比較して不衛生になりやすいといえます。

最もデメリットと思うのは、掃除が大変なことです。汚れが染みこむので落ちにくく完全にキレイにはなりません。また、乾かすのにも時間がかかるので、もう1つ交換用のすのこが必要となります。

他のタイプと比較して安定感は一番ですが、乾燥している木なので硬く足の裏には優しくないかもしれません。一般的なメーカーであればかじっても安心な素材を利用しています。定期的にササクレがないかを確認する必要があります。

日曜大工が得意であれば、ホームセンターで購入した木製すのこをケージのサイズにカットしてもよいと思いますが、うさぎに有害な木材や接着剤が使われていないことを確認する必要はあります。

その他の床材

他にも、牧草やわら座布団を敷くという方法もあります。これらは汚れたら洗うというわけにもいかないので、牧草であれば定期的に交換する必要があります。わら座ぶとんであれば天日干しをします。簡単に牧草が手に入る環境であれば牧草を敷き詰めてあげるのがよさそうですが、なかなか難しいですね。

全てを一種類の床材にする必要はありません。広いケージであれば半分をワラ座布団や牧草にしてもよく、金網の一部をプラスチック製のすのこにしてもよいと思います。うさぎが快適に過ごせる環境となるまで試行錯誤が必要です。

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