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ごはんの与え方

ごはんの時間

朝夕の二回が基本です。あなたの朝食と夕食に合わせてもいいと思います。うさぎも人間が何かを食べていことに気づきます。人間が食事を始めると「わたしにもごはん」とアピールしてきます。

主食の牧草は好きなだけ食べられるようにたっぷり与えましょう。うさぎが空腹にならないように、空になる前に追加します。

夜行性なので活動量の多い夜の割合を多くするなど工夫しましょう。

ごはんの量とカロリー

うさぎの必要とするカロリーの目安は、体重(kg)の0.75乗×100とされています。この計算式はうさぎの正確なデータがないので実験動物用のデータを代用しているようです。消費エネルギーの多い子うさぎの場合は、さらに2倍します。

ペレットのパッケージに表記されている量を計算すると、この計算式と同じか超えてしまうので、ペレットのみで飼育する場合の量が表記されているのだと思います。色々な書籍を確認すると大人であれば、体重の1.5%、子うさぎであれば体重の3%が目安となるようです。

以下の表が目安になります。カロリー数値はひなたに与えているイースター株式会社のバニーセレクションの数値を基にしています。

 

体重(kg) 必要なカロリー
(kcal)
ペレットの量
(g):体重×3%
ペレットの
カロリー(kcal)
0.5118.915.035.3
0.7153.121.049.4
0.9184.827.063.5
1.1214.833.077.6
1.3243.539.091.7
1.5271.145.0105.8
1.7297.851.0119.9
1.9323.757.0134.0
2.1348.963.0148.1
2.3373.569.0162.2
2.5397.675.0176.3
2.7421.381.0190.4
2.9444.587.0204.5

成長期のうさぎに必要なカロリーとペレットの量

 

 

体重(kg) 必要なカロリー
(kcal)
ペレットの量
(g):体重×1.5%
ペレットの
カロリー(kcal)
メーカ指定量の
カロリー(kcal)
0.559.57.517.647.0
0.776.510.524.765.8
0.992.413.531.784.6
1.1107.416.538.8103.4
1.3121.719.545.8122.2
1.5135.522.552.9141.0
1.7148.925.559.9159.8
1.9161.828.567.0178.6
2.1174.431.574.0197.4
2.3186.834.581.1216.2
2.5198.837.588.1235.0
2.7210.640.595.2253.8
2.9222.243.5102.2272.6

成長期以降のうさぎに必要なカロリーとペレットの量

 

その子に合わせて調整する

体重の何%という説明をよく見ますが、うさぎも人間と同じで個体差があります。食べても太らない子もいれば、その逆もあります。あくまでも目安にして、うさぎの体調管理をしながらベストの量を見つけましょう。

体重が安定していればそれで問題ないと思います。盲腸糞が多く残っていれば栄養過多の可能性があるので、ペレットの量が多いのかもしれません。あまりにも神経質になると飼い主とうさぎのどちらにもストレスとになります。

不安であれば定期的に動物病院で健康診断を受けてみましょう。おしっこの成分や肥満を確認してもらい、獣医師と相談してごはんの量を調整します。大事なことは牧草が主食であり、牧草で不足する栄養素をペレットで補うという考え方です。

年代別のエサの変化

マメ科とイネ科の2種類が入手性が高く一般的です。マメ科(アルファルファなど)の牧草は、高蛋白質質、高カルシウムなので、成長期のウサギに適しています。

生後2ヶ月から4ヶ月

成長期は大人と比べ2倍のカロリーを必要とします。ペレットは体重の3%を目安に与えます。牧草は栄養価の高いアルファルファを与えます。アルファルファは嗜好性が高く、チモシーへの変更に苦労することもあります。アルファルファとチモシーを混ぜて与えておくと安心です。

牧草はチモシーにして、ペレットを栄養価の高い子うさぎ用にするという方法もあります。

もしペットショップでペレットだけ与えられていた場合(そういうペットショップはどうかと思いますが)、なかなか牧草を食べないこともありますが、根気よく与え続けて下さい。もしかしたら、その牧草に問題がある場合もあります。他の牧草に替えるという選択肢も頭の隅においておきましょう。

5ヶ月から8ヶ月

8ヶ月で人間でいうところの成人となります。徐々に消費カロリーも減ってくるので、この期間は徐々にペレットの量を減らしていきます。最終的に一日に与える量を体重の1.5%にします。もしマメ科(アルファルファ)の牧草を与えていた場合は、完全にチモシーに移行します。

9ヶ月から7歳

肥満防止と健康維持のために牧草はチモシーに、ペレットもチモシー主体のものにします。ペレットは体重の1.5%を目安として、複数に分けて与えます。牧草はいつでも好きなだけ食べられるようにします。

7歳を過ぎたら

書籍では7歳を高齢の区切りとしています。ただ、そのうさぎのことを一番に理解しているのはあなたです。定期的に体重測定や健康診断をしていれば、ペレットや牧草の調整にも慣れていると思います。その子に合わせて、ごはんの量や種類を調整しましょう。ペレットであれば高齢用のものも販売されています。

好き嫌いについて考える

うさぎは好き嫌いが多いともグルメとも言われています。一般的に生後6ヶ月までに与えられたごはんに大きく影響され、この期間に色々な食べものに慣れさせておけば好き嫌いが少なくなるようです。

美味しいものを覚えてしまうと、しつこくそればかり要求してきます。食べ慣れたものから新しい食べものへの移行が難しいという一面もあり、ペレットや牧草の切替えで頭を悩ます飼い主さんも多くいます。よく言われる対処法は、食べ慣れたエサと新しいエサを混ぜながら慣らしていくという方法です。徐々に新しいエサの割合を多くしていきます。

とは言え、あまり神経質になる必要はないように思います。ひなたは大人になってからでも、割と何でも食べます。最初は食べなくても、忘れた頃に再び試すと食べることもよくあります。どうしても食べない場合は、そのエサに問題がある可能性もあります。

うさぎは牧草よりペレットを好みます。健康のことを考えれば、牧草をメインにするべきでしょう。ペットショップでペレットばかり与えられていた子は、なかなか牧草を食べてくれません。また、エサの好き嫌いはいつでも起こるので前もって対策を考えておきましょう。

様々な牧草が手に入ります。ランニングコストの優れるチモシーがよいのですが、どうしても食べないようなら嗜好性の高い他の種類に変更する、または、一番刈りが駄目なら二番刈りにするなど、違うものを与えながら徐々に慣れさせるのもひとつの方法です。駄目でも辛抱強く与え続けるとしぶしぶと食べるようになり、次第に慣れることもあります。近くのペットショップに無ければインターネット販売を利用するのもよいでしょう。好みの牧草が見つかるはずです。

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