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ペレットを詳しく知る

牧草、穀物、豆類、などを原料としたうさぎ用ペットフードです。含まれているものはメーカーにより様々ですが、うさぎの成長や健康維持に必要なビタミンなどの栄養素が含まれているので、牧草では不足する栄養素を補うことができます。

うさぎは牧草よりペレットを好みます。カロリーの高いペレットばかり食べさせると、栄養過多による肥満になります。また、繊維質不足により胃腸の働きが弱くなり毛球症などの問題も発生します。ペレットは栄養バランスを整えるための補助食と考えましょう。

色々なメーカーのものがありますが、信頼できるメーカーを探すのは難しいですね。ご長寿うさぎの飼い主さんに聞いてみるのもよいと思います。ペレットも様々ですので、最初はペットショップで与えられていたものを購入して、徐々にうさぎの好みに合わせるとよいでしょう。できれば実績のある老舗ブランドのペレットを選ぶとよいでしょう。いくら品質がよくても製品そのものがなくなっても困りますし、手に入りにくいものも意味がありません。

一般的には決まった量を朝夕の二回に分けて与えるとあります。ただ、夜行性なので、朝夕就寝前の三回に分けて、就寝前に多めにしてもよいと思います。一度に多く与えると、消化の負担になるという健康上の問題もありますが、一度にこれだけもらえると学習するので、減らすことが難しくなります。また、ごはんの時間以外にうっかり与えないようにしましょう。いつでももらえると思い、お腹が空けば飼い主が寝ている時でも催促するようになります。

ペレットの選び方

パッケージにしっかりと成分表示のあるものを選びます。繊維質、タンパク質、カルシウムを確認します。カルシウムを強調しているものは避けましょう。過剰なカルシウムはうさぎに必要ありません。多すぎると尿石症(尿路結石症)の原因となります。

ソフトタイプとハードタイプがありますが、硬いペレットは歯の老化を早めるという意見と、歯の健康のためには硬いタイプを選ぶべきという意見があります。ただ、ペレットが原因で歯を痛めたという話は聞いたことがありません。一般的なメーカーのペレットであれば心配する必要はないと思います。

含まれるべき栄養素の目安

繊維質
高繊維質のものを選びましょう。20%を超えるものが理想とされています。
タンパク質
必要な栄養素ですが、取り過ぎは肥満のもとです。成長期であれば15%程度、大人になれば13%程度がよいとされています。高齢になれば、基礎代謝が低下するので、さらに少なくする必要があります。
カルシウム
カルシウムのあまり欠乏しない動物です。0.5%〜1.0%を目安とします。成長期を過ぎたら低カルシウムのペレットにしましょう。
脂肪
必要な脂肪分は3%程度とされています。ペレットの脂肪分はこれを超えることも多く、与え過ぎなれけば心配する必要はありません。

ペレットの正しい量

うさぎにより個体差もあるので、これが正しいという絶対的な量はありません。一般的には、成長期のうさぎには体重の3%、成長期を過ぎれば体重の1.5%という内容が多く見られます。ペレットのパッケージに一日に与える量の表記がありますが、それはあくまでもペレットのみで飼育する場合の量です。

例えば、あるペレットのパッケージには体重1kgあたり40gを目安に与えてくださいとなっています。なぜ40gなのかはカロリーと関係があります。大人のうさぎに必要なカロリーは、体重(kg)の0.75乗×100とされています。子うさぎの場合はこれを2倍します。

2kgのうさぎであれば、計算上必要なカロリーは168kcalとなります。メーカーの指示通りだと40g×2kgなので80gとなります。そのペレットのカロリーは235kcal/100gなので、235kcal×80/100とすれば188kcalとなります。ペレットだけで必要なカロリーをオーバーしてしまいます。

健康的に育てるためには牧草が必要不可欠です。製品によりカロリーも違いますが、一般的に言われている1.5%を目安に体重や健康状態を確認しながら調整しましょう。例えば、2kgのうさぎであれば、2000g×0.015で30gになります。これを朝夕二回、または朝夕就寝前の三回に分けて与えます。

この計算はあくまでも目安です。個体差も大きいので、定期的に体重を測定して調整して下さい。お腹の肉が多くつまめるようだと肥満とされています。分かりにくい場合は動物病院で確認してもらいましょう。

とにかく注意するべきは、ペレットを主食にしてはいけないということです。ペレットをよく食べるからといって頼りすぎると牧草を食べなくなります。健康にもよくありません。

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