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うさぎの寿命は種類や個体差にもよりますが、10歳を超えることも珍しくありません。ペットしての認知度が高まり正しい飼育方法が知られてきたことや、うさぎに適した高品質のペットフードが手に入るようになったことも長寿命化の理由でしょう。さらに、うさぎを診ることのできる動物病院が増えたことも大きな理由です。もちろん、うさぎの飼育方法などをブログやホームページで公開している飼い主さんたちに感謝する必要があります。
どの年代でも共通して大切なことは小さな変化を見逃さないことです。
生まれて3週目ごろから離乳が始まり、牧草などの普通のエサを少しずつ食べ始めます。そして、6週目を目安に乳離れします。母乳には成長に欠かせない重要な栄養素やさまざまな病気への抗体が含まれており、乳離れ以降の成長に大きな影響を与えます。腸内細菌の育成期間も必要なので、8週目までは母親のもとにいるべとき言われています。
自宅で繁殖させない限りこの期間のうさぎを飼育することはありません。
およそ1歳までの期間です。8ヶ月までに大人の体になります。人間と同じく性的な成長も起こります。個体差はありますが、生後3ヶ月くらいから交尾・出産が可能となります。不妊手術を受けていないオスとメスを同じ環境におかないで下さい。親子や兄弟であってもです。
この時期、とくに前半はまだまだ体力がありません。気温の急激な変化や湿度に弱いので、積極的にエアコンなどで快適な室温と湿度を保つようにしましょう。
成長期は多くのエネルギーを必要とします。4ヶ月までは大人のうさぎと比較して2倍のカロリーが必要なので、体重の2.5%〜3.0%のペレットを副食として与え、牧草は好きなだけ食べられるようにしましょう。
この時期に与えるごはんは、とりあえずはペットショップで与えられていたペレットと牧草にします。食べ慣れているので問題も起きにくいでしょう。しばらくしたら飼い主やうさぎに合わせて変更します。問題がなければそのままでも構いません。最初のエサが切れるまでに、牧草やペレットの情報を集めておきましょう。
成長期のみアルファルファというカロリーの高い牧草やそれを含むペレットが必要となります。うさぎは食べものの変化を受け入れにくい性質があるので、アルファルファだけでなく、成長期以降の主食となるチモシーも混ぜておくと、アルファルファを必要としなくなった時の移行がスムーズになります。
6ヶ月を過ぎたら成長期も終わる頃なので徐々にペレットの量を減らしてます。目安は成長期が終わるまでに体重の1.5%にすることです。そのままの量を与え続けると肥満の原因となります。
この期間はあっという間に大きくなるので、写真をたくさん撮っておくとよいかもしれません。
不妊手術(去勢や避妊)をするなら生後5ヶ月から遅くとも2歳(オスは3歳)までと言われています。手術のための体力的な問題もありますが、メスは体に脂肪がつくと手術が難しくなります。繁殖を考えていないのであれば、とくにメスは命にかかわるので不妊手術を受けさせて下さい。
定期的な体重測定を始めましょう。若いころの体重を記録しておくと、中年期以降に太っているかどうかを判断しやすくなります。また、体重の変化でごはんの量を調整することもできます。
成長期から4歳までの若年期はとにかく元気いっぱいです。何にでも興味を示し、イタズラも多くなります。あまりに元気すぎて高いところから飛び降りてケガをしたり、とにかく何でもかじって飲み込んでしまうこともあります。気をつけて見守るようにしましょう。
この時期になると牧草はチモシーになります。ペレットは副食として体重の1.5%を目安に与えます。ペレットばかり好むうさぎもいますが、朝夕または朝夕就寝前に分けて決めた量のみ与えるようにしましょう。牧草は歯の健康維持と胃腸の働きを活発にさせるために大切なものです。胃腸の働きが正常であれば、何かを少々飲み込んだとしても排出されます。うっ滞や抜け毛による毛球症の予防にもなります。
体の衰えが始まるので体調管理がこれまで以上に大事になります。運動量が減るのでごはんの量を調整して肥満に気をつけます。定期的に体重を測っていれば、太りやすくなったと感じるはずです。動物病院で診てもらう機会があれば、獣医師に肥満かどうかを聞いてみましょう。
ペレットを少なくして牧草の割合を多くします。カルシウムを原因とする尿石症(尿路結石症)を防ぐために、カルシウムの少ないペレットへの切替も検討します。カルシウムの含有量は0.4%を目安に選ぶようにします。メーカーにもよりますがシニア用として高齢用のペレットが用意されています。変更するのであれば、これまでのペレットと新しいペレットの割合を変えながら混ぜて与えるとよいでしょう。
ひなたは6歳なのでまさに中年期です。以前と比べて元気が無いわけではないですが、寝ている時間が多くなりました。
7歳以降が老年期とされています。人間で換算すると還暦(60歳)です。
さらに運動量が減り肥満になりやすくなるので、中年期以上に食事には注意します。こまめな体重測定で食事の量を調整しましょう。子うさぎと同じように体力がなくなり、気温の変化に対応しにくくなります。快適な飼育環境を保つことが大事になってきます。
あまり動かないので、不調に気付くのが遅れるかもしれません。毎日しっかりと観察して何か変わったことがないかを確認しましょう。また、観察だけでなくブラッシングやマッサージで、体に異変がないか、皮膚にトラブルはないか、極端に嫌がる(痛がる)ところがないかを確認します。
できれば最後の時まで健康でいて欲しいと願いたいものですが、老化に伴い体に不調を抱える子は少なくありません。
介護が必要となる原因はうさぎにより様々です。そのため一般的にこうするべきという情報は多くありません。老化にともなう介護であれば、そのうさぎのことを最も理解しているのは飼い主です。どのようすればうさぎが喜んでくれるか、何をして欲しいのか、その子の全てをわかっていると思います。獣医師と相談しながら見守りましょう。
寝たきりであれば床ずれを確認して、足元がふらつくならケージの側面にクッションを付けるなど、うさぎに負担のかからない環境を用意します。
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